シェイクスピアの喜劇だが、脇役の一人、マルヴォーリオが最後に見せる悲劇性が強調されて演出されることもある『十二夜』。イギリスのナショナル・シアターによる2017年の公演では、そのマルヴォーリオが「マルヴォーリア」という女性として主役になった。 トビイやマライア、マルヴォリオといった人々の騒動はそれほど面白いとは思えませんが、物語の喜劇性を盛り上げる意味があるのだと思います。 なお、私から見ると、オーシノー公爵という人の魅力や、ヴァイオラが惹かれた理由がちっともわかりません。 マルヴォーリオへのいたずらやこのフェステの歌を、そうした世相への劇作家のしなやかな反逆と解釈することも可能だろう。 おいらが子供であったとき、 ヘイ、ホウ、風吹き雨が降る、 わるさは笑ってすまされた、 雨は毎日降るものさ。 イリリアの領主オーシーノは、伯爵家の女主人に好意をよせる。しかし何度もラブレターをおくるものの、返事はつれない。, 船のアクシデントにあい、双子の兄セバスチャンと離れ離れになった彼女は、かなしみにくれていた。, そしておもいどおり、小姓としてそばにつくことになるが、オーシーノに魅了され、恋におちる。, ヴァイオラ 僕たち男は女よりも口が立ち、誓いも派手だが、真の思い以上に見せかけている。男はいつだって、愛していると誓うばかりの気まま勝手。, それでも、オリヴィアのもとにむかうが、今度はオリヴィアが、男装すがたのオリヴィアに恋におちる。, シェイクスピアもこの展開が好んだようで、ほかにま『まちがいの喜劇』でも、双子を登場させ、交錯劇をつくりあげています。, そちらでは2組の双子を登場させ、フクザツなプロットを組んでいました。こちらでは、双子はオリヴィア & セバスチャンのふたりだけで、そのぶんストーリーがスッキリしています。, ひそかにオリヴィアを想い、あわよくば貴族の地位をねらう彼だったが、その下ごころを、侍女マライアに見透かされ、ニセのラブレターによりすっかりダマされてしまう。, オリヴィアもまた自分に想いをよせていると思いこんだ彼は、すっかりその気になり、ラブレターの指示どおり、黄色いのくつ下をはき、趣味のわるいくつ下留めをつける。, マルヴォーリオ (……)なにしろ、どう読んだってお嬢様が私に惚れていることは明白だからな。そういえば最近 、私の黄色の靴下をお気に召して、十字の靴下留めも褒めてくださった。そしてこうして愛を告白して、私にお嬢様のお好みの姿をするように、なかば命じるようにして仕向けていらっしゃるのだ。運命の星よ、ありがとう。私は幸せ者だ。人と異なる恰好をするぞ。偉そうにして、黄色い靴下をはいて、十字の靴下留めをするぞ、たった今から!, ストーリーを整理して、パターンをあてはめてみてると、構図は「交錯」だとわかります。, 「交錯」では、セリフやアクションによって真相をかくし、登場人物をカン違いさせる。それによって、スジ違いの発言であったり、行動に出る。, この作品でも、ヴァイオラが男装することで、オーシーノ & オリヴィアが、カン違いする。, オリヴィアは女であるヴァイオラにホレてしまい、それを知ったオーシーノは、部下の裏切りと思いこみ、手をかけようとする。, また「交錯」には、ある人物が、真相を隠したり、ワナをしかける。それにより、カン違いする人物に、スジ違いのセリフをはかせ、アクションをおこさせるといったパターンがある。, こんなふうに、プロットに注目してみていくと、よりいっそうコントを楽しめます。自分でつくるときにも役立ちます。, ほかの作品でも、こんな視点に立って作品で観ています。ちがう記事ものぞいてみてください。, 早稲田大学 → 大学院(人文社会)→ 予備校講師 → WEB会社勤務 → 編集者&コント作家. またこの作品では、メインのカップルのほかに、脇役の執事「マルヴォーリオ」が、いい味を出しています。 かれは、自分が仕える「オリヴィア」が、こちらにホレているとかんちがい。 シザーリオはオーシーノーに気に入られ、オリヴィアへの使いを任されます。 オリヴィア は シザーリオ を一目見て恋に落ちてしまいます。 しかし、 シザーリオ は密かに オーシーノー に恋心を抱き始めている自分に気付き、困惑します。 最新の舞台から過去の名作まで、あらゆる舞台を網羅。タカラジェンヌの魅力に迫るオリジナル番組、宝塚の今を伝えるニュースなど、充実のラインアップでお届けする宝塚歌劇専門チャンネル。 あらすじ. マルヴォーリオを軸にしてまだまだ悶着がありそうな気配です。しかし、とりあえず喜劇はここで終わるということです。なるほど「十二夜」はまったくシェークスピア的な喜劇なのですね。 (参考文献) アタ タイトルの「十二夜」とは、クリスマスから十二日目の一月六日、顕現日(エピファニー)の夜のこと。 この日はクリスマスの一連のお祝いの最後の一日で、エリザベス女王の宮廷では、毎年、劇団を呼び芝居を演じさせ、華やかな祝宴をもよおしていた。 イリリアの領主オーシーノは、伯爵家の女主人に好意をよせる。しかし何度もラブレターをおくるものの、返事はつれない。 そんななかイリリアに、メッサリーン家のむすめ、ヴァイオラがやってくる。 ウィリアム・シェイクスピアの数多い作品の中で、最も成熟した喜劇とも呼ばれる『十二夜』が日比谷の日生劇場で上演中だ(3月30日まで。後、大分、大阪でも上演)。海難事故で遭難したヴァイオラ(音月桂)は、瓜二つの双子の兄セバスチャン(音月・二役)が海で死んだと思 日生劇場で上演中の舞台「十二夜」を観てきました。シェイクスピア作品は格調高く小難しいもの、という印象をお持ちの方が多いと思う。しかし稽古場見学会の記事でも書いた通り、小難しさより楽しさを強く感じる仕上がりでしたよん。ただのドタバタ喜劇ではな ──マルヴォーリオは、『十二夜』では敵役というか、遊ばれてるポジションですよね。 ほんま、イジメですよ(笑)。 オリヴィアの家の執事で、高慢ちきで人に対する優しさが欠落している男で。 イリリア. 公を描いた。(2)喜劇『十二夜』では、双生児という仕掛けを使って、悲劇は回避されているも のの、やはり同種の関心がヴァイオラを中心とするメイン・プロットと、マルヴォーリオを巡って 展開するサブ・プロットで追及されているのがわかる。 マルヴォーリオ 伯爵家の執事。 フェステ 伯爵家の道化。 セバスチャン ヴァイオラの双子の兄。 アントニオ セバスチャンの友人。 舞台 『十二夜』の舞台であるイリリアは、この芝居の 場所. そして、シェイクスピアの面白いところは最後マルヴォーリオに復讐を誓わせて退場させていく。なんだかそこにまた新しいマルヴォーリオの復讐劇!みたいなものがかけそうじゃないですか?『十二夜ii-マルヴォーリオの復讐-』!! 【大阪公演】2015å¹´4月10日(金)~12日(日)梅田芸術劇場メインホール, 大阪を拠点に、面白い芝居を求めて全国を飛び回る行動派ライター。webマガジン「Lmaga.jp」の連載コラムや朝日新聞関西版の劇評も担当。, このホームページに掲載されている一切の文書・写真等を複製、転載することを禁じます。 マルヴォーリオ:アレック・マッコーエン サー・トービー・ベルチ:ロバート・ハーディー ヴァイオラ:フェリシティ・ケンダル オリヴィア:シネアド・キューザック 演出 ジョン・ゴリー マルヴォーリオ. 最初からコメディエンヌ的役割。 声質的に大竹しのぶ系の発声で、 通る声でないけど、聞き取りやすい声。 橋本@マルヴォーリオ 最初からコメディアン的役割。 登場シーンから、変わった歩き方で、 確実に笑いに走る執事。 一応、厳格な処も見せるが、 マルヴォーリオ:道化め、おれは散々愚弄されたのだぞ 俺は正気なのに お前同様にな 道化:俺様同様にだと? ならあんたは正真正銘の阿呆だ 利口なくせに阿呆のほうがいいというんだからな(4幕2場) 梅田芸術劇場は、メインホールとシアター・ドラマシティの2つの劇場があり、演劇・ミュージカルからクラシック・オペラ・バレエまで様々な演目をお楽しみいただけます。 十二夜と題する喜劇に、シェイクスピアはなぜそう名付けたか、いろいろな解釈が成り立つ。なかでも最も説得力があるのは、この劇全体が、十二夜に演じられるバカ騒ぎを現しているというものだ。 広告掲載・記事掲載・お問い合わせ. (笑)」 『十二夜』は変装の芝居と言えます。恋愛にかかわる主筋は、ヴァイオラが男装してセザーリオと名乗ったことで引き起こされる騒動です。男装する女性というモチーフは、『ヴェニスの商人』のポーシャ、『お気に召すまま』のロザリンド、『シンベリーン』のイモージェンでも見られます。 all right reserved, テキストのコピーはできません。, 舞台『十二夜』橋本さとしにインタビュー!<1>「隠れた主役はマルヴォーリオだと言われた」. 『十二夜』における変装の特色 井 上 優 時期に書かれた喜劇『十二夜』 弓≦。一〔庄Z一σq葺 二六〇 シェイクスピア全キャリアの中では第二期に分類される 一年ころ)のプロットの特色をなすのは、以下の … 『十二夜』(じゅうにや、Twelfth Night: Or What You Will)は、1996年のイギリスの映画。ウィリアム・シェイクスピアの同名戯曲の映画化作品である。 キャスト ※括弧内は日本語吹替 ヴァイオラ - イモジェン・スタッブス(沢海陽子) る。しかし『十二夜』という作品は祝祭的な喜劇でありながら、笑いの要素だけでな く、不安感や哀感をも包含している。更には、哀感が作品全体の雰囲気を支配してい るとさえ思える。 この喜劇に漂う哀感には不思議な魅力がある。 「十二夜」に隠された「大仕掛け」とは(3) マルヴォーリオが「暗闇の中」でいじめられる真の理由 バカボン七條が投げています。 けっこういいカンジで点を取られて、接戦になってきました。 『十二夜』(本編)近藤@マルヴォーリオ実は、この作品の主役なのか、この役。オリヴィアの忠実な執事、でも、白塗り(笑)傲慢では無いが、気位の高い執事。物語における道化役。役として、ハマっているけど、造りすぎる事はなく(串田氏・吉田氏比較)結果として”道化”としての位置に。 ©NANO association co.,ltd. © 2020 りきぞうブログ All rights reserved. 『十二夜』という作品、ご存じですか!?
2020 十二夜 マルヴォーリオ 役割